
誕生秘話
サンデースノーボーダーに送るトヨタ式カリキュラムが出来た経緯等について
小さい頃から家にいるのは嫌いでジッとしておられず学生時代は野球・ラグビーをして青春時代を過ごしました。
元々スキーの経験も無くスノーボードを始めたのは22歳で会社の同僚に誘われて行ったのがキッカケです。ボードの楽しさはもちろん生まれて初めて観た雪山・白銀の世界(長野県おんたけ2240)に感動したのは今でも忘れられず頭の中に焼き付いています。雪山という自然な素晴らしさとスノーボードにどっぷりハマってしまった私は帰宅した翌日にスタッドレスタイヤ・ボードギアを購入し、そこから毎週末自宅から2、3時間かけて日帰りでスキー場へ行くようになりました。
2年目からは往復4~6時間かかる移動時間がもったいないと思い、1BOXカーで車中泊をするようになり、滑れるようになってからはトリックに興味を持ちDVDを購入し試してみましたが幾度か大きな壁にぶち当たり上達しないと感じていたある日たまたま行った本屋さんで全日本スノーボード教程本というものを見つけスノーボードにもこんなのがあるんだと知りました。
スポーツをやってきて基本は絶対に大事だと、その本を即購入し早速試したところ、それらの内容が全くできずこれまで我流でやってきた滑走日数(約50日)がものすごくムダだったと凹んだのを覚えています。
26歳になると更にハマった私はスノーボードで仕事(プロ等)をしたいと若さの勢いもあり脱サラしました。(もちろん相当悩みましたが...)
この頃にはスノーボードのジャンルでもフリースタイルが好きで長野県白馬岩岳(3シーズン)のペンションで居候し、夏は南半球にあるニュージーランド(2シーズン)に篭りました。
当時、フリースタイルのプロはハーフパイプしかなく今後のビジョンとして現地で仲良くなったボード仲間の情報を元にプランをたてました。
①フリースタイル(ハーフパイプ)にはフリーライディングが重要→篭る前から雑誌でよく見かけたが、じゃあ何からやればいいのか全く分からなかった
②イントラ資格取得→基本的なことは把握して理論も知っておきたかった。
1シーズン目のニュージーランドから帰宅後、ワンメイク(キッカー)の技術も上げるため長野県白馬佐野坂ウォータージャンプという施設に車中泊で1カ月間滞在しました。
現在のウォータージャンプやエアーマットに着地する施設はボードにも考慮したアプローチのため、それ程急斜面ではありませんが佐野坂ウォータージャンプのアプローチはスキー競技のエアリアルに合わせたアプローチのためかなり急斜面で、そのうえ人口芝なのでエッジング等より高度な滑走技術が必要です。
当時のトッププロや長野オリンピックにも出場した方も訪れていて最高難度の技を繰り広げる中、地元長野出身のローカルの方とも出会い仲良くなりました。
その時、私は衝撃的な光景を目の当たりにしたのです。彼はサンデーボーダーで当時のプロがやっていた最高難度のヒールサイドロデオを練習していました。
山籠もりしている私は、滑走日数も多く環境的には彼より有利でJSBA1級を取得した自信もあったので最初からその方と同じエアリアル用の急斜面から挑んだのです。
スタート位置に立った瞬間思った以上に急で恐怖心しかありませんでした...スタートした瞬間に更なる恐怖で頭の中が真っ白になり、おおゴケし3回挑戦しましたがリップまでも行けず心折れました...
その翌日から人口芝滑走に慣れるため近辺にある白馬岩岳サマーゲレンデ(人口芝)に2日間フリーライディング及びスピードに慣れる練習をし、再度エアリアル用(急斜面)にチャレンジしましたが、またもや返り討ちに合い心折れたのです...そこでは1カ月間、結局小さいキッカーで基本であるストレートエアーを練習しました。エアリアル用(急斜面)のキッカーでなぜ自分はリップまで行けない(飛べない)のだろうと...答えが出ないま帰宅したのです。
そんなこんなであっという間に3年が経ち、家庭の事情で山籠もりは出来きなくなり完全燃焼とはいかないままプロの道を断念しました。そのシーズン初すべりの帰りの道中に母親から携帯電話で家庭の事情を告げられスノーボードでの仕事を断念し現実を知った時、運転しながら涙が1時間半止まりませんでした...
スノーボードは部活みたいに一生懸命やっていたので引退した時と同じ感じだったからです...同行していた元会社の先輩にも慰められ、3年間という期間だったけど一生スノーボードができなくなったわけでもなく、やらせてもらえただけでも幸せだったと自分に言い聞かせ両親に感謝をし涙をぬぐったのは今でも忘れられません。
結果的に形として残ったのはJSBA1級取得(スイッチスタンスでは2級レベル)だけでした。B級イントラで学科は合格し実技で1点足りず不合格になった時にこう思いました。"やはり自分が好きなのはフリースタイルだしプロはあきらめたけどもっと上手く(格好良く滑りたい)なりたいと..."
その後、またサラリーマンに戻りボードの事を考えていたある日、疑問に思う事がありました。
①篭り時代、周りの仲間等で十数人ハーフパイプのプロになったがそのうち検定上がり(JSBA1級取得)は1人だけ
②佐野坂ウォータージャンプで出会ったローカルの方は検定取得者ではないがキッカーはメチャクチャ上手かった
③篭っていた時に検定取得者じゃなくてもフリーライディングが上手い人はフリースタイルの何をやらせても上手かった
④篭っていてただやみくもに毎日フリーライディングだけやっていても毎年上達してない人もいた
なぜ?なぜ?なぜ?と考えその答えが分かった時に"あぁー フリースタイル(ハーフパイプ)に焦点を合わせた場合 ものすごく遠回りをしたな~"と思ったのです。
その答えとは検定に必要な運動要素とフリースタイルに必要な運動要素はそもそも違う。すなわち着眼点が違うのです。板にちゃんと乗れている(基本姿勢)か?等共通してることもあります。
たくさん上手い人に出会って、そんな方にどうすればそんなに上手くなるんですか?と尋ねると決まってこう言われました。
"感覚でやっているから..."そうまさに感覚派。あなたのまわりでもいませんか?
けどこういう方に教えて下さいと言うと必ずこう返答される"感覚でやっているから教えれない..."そう感覚派の上手い人は"バランスがとりやすく板に荷重(力)をかけやすい姿勢(基本姿勢)"に身体が勝手に導いているんです。
ではフリースタイルに対し何をやれば最短だったのかと考えた結果、検定で学んだ練習方法(技術)から必要なものだけピックアップし自分で考えたオリジナルの練習方法も付け加え誕生したのがトヨタ式カリキュラムです。
実際、習得者動画に出演している※男性(撮影当時35歳/現在44歳)を例にしてみます。※某大手T自動車勤務 元ショップライダー(ショップ名=長野県:ホワイトフォレスト)
彼と出会って間もないある日、キッカー(8メーター)のアプローチで頭がつま先側に下がりお尻が出た姿勢(典型的に初心者がなる悪い姿勢)でF900(当時、高難易度)を回して着地した彼を見ました。なっ なんでその姿勢で回せて着地できるの...恐ろしい身体能力だと思いその時、彼と技術的な話しをしてみると全て感覚でやっていると返答してきました。
そこで私は普通の人ならその姿勢で飛んだらそんなに回せないし爆死するのがオチけど君は身体能力が高いもっと基本的な事をやれば必ず3年でショップライダーになれるから興味があればカリキュラムやってみる?と尋ねたところやってみたいと言ったのでカリキュラムを教えました。
当時はまだ特許器具及びバランスボード(屋内)・エスボード(屋外)カリキュラムは無く彼は雪上だけのカリキュラムを習得して予想通り3年でショップライダーになったのです。
彼をはじめとする習得者動画に出演している人(一部を省く)で仮にJSBA1級を受けた場合だれ一人と合格する人は絶対にいないでしょう。けどフリースタイルとしてはトリックし滑れています。具体的にどうして合格できないかと言うとショートターンです。カリキュラム習得者のショートターンは検定に当てはめると暴走とみなされるからです。しかし習得者達はどれだけスピードが出ようとも後傾姿勢にはならず常に板のセンターを踏み続けられます。
カリキュラム習得者で同ボードチームの2人がスイッチスタンス(逆向き)でJSBA1級を取得しています。2人とも初めて挑んだ検定(2級)で落とされた科目がやはりショートターンでその理由が"滑りは上手いんだけどちょっと違う"と言われました。そう上記に書いた着眼点が違うのです。
技術はもちろんですが素人とプロの一番の違いを一言で言うならスピードです。スーパーパイプ、ビッグキッカーで高さを出したり飛び越えたりするにはそれに必要なアプローチスピードと着地後はそれ以上のスピードが要求されます。そのスピードにビビッているようではやるべきことがやれません。
習得者の中にはプロとばかりフリーライディングをしていると言ってる人がいました。ついて行けなければ、さすがにそのプロもいっしょには滑ってくれなかったと思いますがプロに認められていた彼はプロのスピードにも全然ついて行けたんだと思います。
ここで佐野坂ウォータージャンプを思い返すと当時の自分には1級という技術があってもスピードに弱かった(ビビる)と言う事が今となっては分かり、その反対にローカルの方は基本姿勢・ショートターン(検定とは違う)もできていてスピードにも強かった(ビビらない)と言う事が理解できます。
ここで言っておきたいのですが私は検定を否定しているわけではありません。実際に検定の事をやらなかったら理論や練習方法なども分からずこのカリキュラム自体誕生しなかったと思っています。
スタイルのあるスノーボーダーを目指すにあたり家で例えるならカリキュラム→基礎・土台(とても重要な部分)でカリキュラムを習得、すなわち土台の上の建物で木造、コンクリート、ガラス張り、外壁の種類や色など個性の出し方を決めるのはあなた次第です。
プロのフリースタイルキャンプやYoutubeでのHowto動画では"こうやって、こうやって、こうやる"と言う説明が多く見受けられます。実際自分もトリックを教える時はそのようにしてます。しかしほとんどの方が"こうやって、こうやって"の地点で出来ていません。
なのでカリキュラムは"こうやって、こうやって"の部分と思って下さい。今では有名なプロライダー、メーカーライダーの方がスノーボード系でYoutuberとして様々なトリックのHowtoを公開しています。"こうやる"の部分ではあなたに合うライダーさんのHowto動画を見つけ吸収しスタイルのあるスノーボーダーを作り上げて下さい。
私自身、某大手T自動車関連会社をはじめとしいろいろな仕事(職種)を経験しました。※トヨタ式カリキュラムの内容は単なる滑走技術の事だけではなく特に効率良く上達する内容に関して仕事への取り組みや進め方を学べた事が大変生かされていす。※普段から親交のある某大手T自動車・新人教育指導者監修
常になぜ?なぜ?なぜ?を追求し続けた結果このようなカリキュラムができ更に早く習得するためのスノーボード練習器具も開発し特許取得もできました。
そのため人生の集大成と言っても過言ではありません。共感され興味を持たれた方や現在ご自身のレベルを把握する確認用としても是非一度試してみて下さい。
動画デモの撮影機器は手軽にゲレンデでセルフチェックできるようあえてスマホ(Aiphone8)を使用しています。デモを真似した滑りをして誰かにスマホ等で撮ってもらい比較してみて下さい。できなかった場合、全て習得できたならその向こうには更なるスノーボードの楽しさが待っているでしょう♬
プロ(フリースタイル)スノーボーダーと語れる程、私の技術はありませんがこれらは経験を元にした自論で全て正しいとは思っていません。WEBの内容に賛否両論あるとは思いますが習得者動画の生徒さんは全てサンデーボーダー・カリキュラム習得者であるのは事実です。
オタク気質がある自分は、この20年間フリースタイルに対しどうすればムダ無く効率的に上達するかを常に考えて来ました。サンデーボーダーでオリンピック選手のようなトリックは出来なくても、ケガのリスクをなるべく減らし格好良く見せる滑りは可能だと思っています。
【最後に...】
最後に、これらの発信を通じ私の人生までも変えたスノーボードに一人でも多くのスノーボーダーが増え笑顔でいられる事を切に願います。